種牡馬の年齢と産駒成績との関係

先日、ディープインパクトキングカメハメハの種付け中止 😱という衝撃のニュースが流れました

両馬とも高齢になってきて健康面での問題からの種付け中止だそうです。

ということで種牡馬の年齢と産駒成績との関係も気になってきて調べてみました。

分析方法

データソース

netkeibaの種牡馬リーディングのデータを使って分析します。 このデータは産駒全体での成績なので移動平均を取ったようなイメージです。

本来は世代(年齢)ごとの成績を集計するのが一番よいのですが集計作業が大変なのでひとまず、このスムージングされたデータを使って分析してみます。

期間

期間は 2010年~2018年 の 9年分です。

対象種牡馬

各年でTop10に入った種牡馬をピックアップし、それらを対象にします。 全部で20頭リストアップされました。

評価項目

そして、年齢と勝ち馬率やアーニングインデックスの関係をグラフにプロットします。

結果

左が勝ち馬率のグラフで右がアーニングインデックスのグラフです。 (横軸が種牡馬の年齢です)

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ゴチャゴチャして分からないので強引に回帰直線を引いてみます。

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おお、

右下がりになりました

やはり馬も年齢には勝てないのでしょうか。。

興味深いのは勝ち馬率の減少トレンドが顕著なのに対し、アーニングインデックスの減少はそうでもないということです。

これはどういうことかと言うと、勝ち馬率は下がってきつつも馬の平均獲得賞金はそれなりに維持できているということなので 大きなレースで産駒がいい成績を出しているということを意味しています。


次に、何頭かずつ取り出して見ていきます。

まずはビッグ5です。

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こちらも回帰直線を引いちゃいます。

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やはりビッグ5と言えども年齢とともにスコアが下がるようです

しかし、ステイゴールドはすごいです。晩年でも勝ち馬率とアーニングインデックスが盛り返しています

オルフェーヴルが3冠を取ったのが2011年でその4年後の2015年に勝ち馬率が急上昇しています。 オルフェーヴルの活躍を見て翌年の2012年に種付けすると2015年に2歳馬となってデビューしてきます。これは偶然の一致ではないでしょう

すごい活躍馬が出た数年後はウォッチしておいたほうがよいかもしれません

ちなみに、4、5年前の2015年、2014年のダービー馬、オークス馬はというと、

となっています。

続きまして、ブレイク中の若手の3頭です。

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明らかな上昇トレンドであり、引き続き期待できそうです。

最後に、ビッグ5に続くベテラン7頭です。

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年齢とともにスコアが下がっています。 アーニングインデックスの下がりがビッグ5よりも大きいのが気になります。

大きなレースで勝てなくなってきているということですね.. この辺がスーパーサイアーとの違いなんでしょうか

ただ、クロフネマンハッタンカフェは下がってないので注目しておきたいと思います。