この秋、念願のマイホームを建てました。 ビルダーは「やまけん」の愛称で親しまれている山下建設さん。 限られた予算の中、担当者とあれやこれやと知恵を出し合ってこだわりを詰め込むことができたので大変満足しております。
で、せっかく家を建てたので我が家をウォークスルーできるバーチャルツアーを作ってみました。 その方法をご紹介します。
作ったバーチャルツアー
こちらからご覧ください。 https://momonoki.blob.core.windows.net/content/tsujido-vtour/index.html
必要なもの
360°動画を撮るには
360°動画を撮るには専用のカメラが必要です。 本格的に撮影するにはGoProなどのアクションカメラを複数台使った大掛かりな装置が必要で、また複数台のカメラの映像を合成する専用ソフトも必要となります。
今はVRブームを追い風にワンタッチでお手軽に撮影できるカメラもいろいろ出てきています。 私はRICOHさんのTheta Sを前職のカディンチェさんから借りました。。
価格は38,000円前後のようです。 私はコネで借りることができましたが自分で買うとなると少し躊躇しますね。。
使ってみましたが本当に簡単に360°動画を撮ることができて驚きです。 時代の進化を感じます。
撮り方
ヘルメットにミニ三脚をガムテープで固定し、三脚にTheta Sを取り付けしました。 カメラを目線の位置に合わせたかったので目線の高さにレンズがくるように中腰で歩き回りました。 引き渡しの日に撮影をしましたが家族を含めみなさんの視線が痛かったです。。
<機材の写真>
当然ながら端末のボタンを正確に操作できないのでリモコンアプリをGoogle PlayストアやAppStoreからインストールしてリモコン経由で録画操作を行いました。
私はガムテープで超手抜きでやってしまいましたがヘッドマウントのやり方はいろいろあるようです。
カニ歩き
映像からカメラの回転を検知するのが困難なのでカメラの向きを一定方向にすべくカニ歩きで撮影します(何とかしたい)。 後ろ向きの移動は危険も伴うので何度か予行練習が必要です。
<イメージ図>
360°動画ファイルへの変換
Theta Sで動画撮影した場合は全天球を左右に並べた映像になっていて(前面と後面の2つのカメラの映像が並んでいるだけ)このままではパノラマ映像として使えませんのでエクレクタンギュラー形式という映像フォーマットに変換する必要があります。 エクレクタンギュラー形式と言うと難しく聞こえますが小学校で習った世界地図のメルカトル図法みたいなイメージです。
Thetaのサイトから専用PCアプリをダウンロードして変換します。 アプリケーションを起動して撮影したmp4ファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけで変換できます。
変換前
変換後
バーチャツアー化ツール
自作のツールでバーチャルツアー化しました。 パノラマ画像の変換エンジンとしてkrpanoを使います。krpanoはライセンスに129€かかりますがフリーでも使うことができ、その場合はwatermarkがつきます。 基本的に自動的にコンテンツ生成まで行いますが歩いたルートを記述した設定ファイルは事前に手で地道に書く必要があります。他にもデフォルトの視点向きなどは手動で設定調整する必要があります。
この辺は改善、省力化していきたいですが今のところこれといった良いアイディアが思い浮かんでいません。。
ツールはGithubにあげていますのでもし興味があれば覗いてみてください。改善、改造歓迎です。
いろいろこだわった家の各所については振り返りながらおいおい紹介していこうと思います。